仕事において、規定の役割や方針に従って期待通りの成果を出そうとする人がいる。外部からの評価を伺いながら、行動を実行するタイプである。

上記は一見すると、ドライでプロフェッショナルな仕事人に見える。

しかし、評価軸の起点を外部に委ねると、評価されない場合、他責に陥り周囲に不満を抱えがちである。外部からの評価に対する認識ずれは、自己効力感や組織効力感の低下に直結しやすい。

また、お膳立てされた規定の範囲内でしか行動していない場合、当人は多大な成果が出てる認識でも、外部からはそう見えない状況が発生する。


この状況を打破するには、評価軸は自ら定めることが重要である。自分の価値観を大切にし探求的アプローチが取れる状況を作ることで、個性が発揮される形で成果が出しやすくなり、評価に繋がりやすい。

何かチームに不満があるときは、自分軸で積極的に解決に動き出す。他者理解は周囲を適切に巻き込みながら獲得していくアプローチで進める。

主体となり仮説を立て行動すると、意義ある学び・成長が得られる。そうして得られる経歴・経験はキャリアにも多大に寄与し、自己効力感は高まり、成長と評価に好循環が生まれていく。


何れにせよ上位職やリーダーを担うようになると、不確実な状況下で意思決定や行動することが求められるため、主体的に解くべき意義ある問いを発見するスキルはキャリアアップにも極めて重要になってくる。

そもそも、不確実性が高い状況下で仮説を立て、行動に繋げられるスキルが無いと見做されれば重要な仕事は巡ってこない。会社の評価に縛られ、自ら行動が起こせない状況は不健全であり、キャリアの停滞を招く。


自分の道は自分で作る。もっと自由に個性を活かして組織やチームのために行動してみることは、自己実現と評価の両立の実現に結びつくと思う。

何より、楽しく充実した仕事が行えて幸福な日々が過ごせそうである。